情報確認日:2026-03-08 | 抗がん剤治療中の末端神経障害・手足症候群の症状別ケアについて医療用帽子専門店tendreが解説

末端神経障害と手足症候群 - 2つの症状の違い

抗がん剤治療の副作用で、嘔吐や脱毛の他に、手(指)や足(指)に症状が出る場合があります。大きく分けると「末端神経障害」と「手足症候群」の2種類があり、それぞれ原因もケア方法も異なります。

末端神経障害と手足症候群の主な違い

末端神経障害(CIPN)

  • しびれ・電気が走る感覚
  • 感覚が鈍くなる
  • ピリピリ・ジンジンとした痛み
  • 主に神経のダメージ
  • 冷えで悪化しやすい

手足症候群

  • 手のひら・足の裏の赤み
  • 腫れ・水ぶくれ・皮がむける
  • ほてり・痛み
  • 主に皮膚のダメージ
  • 摩擦・圧力・熱で悪化しやすい

いずれも我慢せず、少しでも気になる症状が出たらすぐに担当医に相談してください。

末端神経障害(CIPN)とは

末端神経障害の症状

抗がん剤が末梢神経にダメージを与えることで起こります。正座を長時間した後のピリピリ・ジンジンとしたしびれに近い症状です。

主な症状:指先・足先のしびれ、電気が走るような刺すような痛み、触覚・温度感覚の鈍さ、灼熱感や冷感、筋力低下、夜間の症状悪化。

我慢せず、すぐに医師に相談する事

チョッとでも通常と違う症状が出たらすぐに、医師に相談する事。医師の診断によって症状をやわらげる薬等を出してくれたり、治療を行ってくれます。

以前よりペンが握りにくい・物が持ちにくい・ボタンがはめにくいなど、ちょっとした変化でも我慢せずすぐに医師に相談してください。

手足症候群とは

手足症候群の症状

抗がん剤が手のひらや足の裏の皮膚に影響を与えることで起こります。カペシタビン(ゼローダ)、フルオロウラシル(5-FU)、ソラフェニブ(ネクサバール)などで起こりやすいとされています。

症状の進行(グレード別)

グレード1(軽度)

手足のしびれ・かゆみ・ほてり・赤み。日常生活への影響はほとんどない。

グレード2(中等度)

水ぶくれ・腫れ・痛みが出て、歩く・ものを持つなどの日常動作に支障が出始める。

グレード3(重度)

激しい痛みで歩行や日常動作が困難になる。治療の休止や用量変更を要する場合がある。

グレード1の段階で適切なケアを始めることが悪化防止に重要です。グレード2以上が疑われる場合は必ず医師に相談してください。

手足症候群の日常ケアのポイント

手足症候群では手のひら・足の裏への摩擦・圧力・熱の刺激を避けることが重要です。

避けること:長時間歩行・立ち仕事、きつい靴・靴下、熱いお風呂、手への強い圧力。心がけること:こまめな保湿、クッション性のある靴、締め付けのない靴下着用、外出時の直射日光・照り返しに注意。

→ 手足の症状別ケア情報(しびれ・痛み・腫れの対策)詳細はこちら

家庭でできる末端神経障害のケア

手足を冷やさない

手先や足先を温めると、しびれがやわらぎます。夏でも手袋や靴下を着用し、手足を冷やさない事が重要です。

手足を温める重要性

温めることで血流が改善し、しびれがやわらぎます。冷えによる症状悪化を防ぎ、就寝時も着用することで夜間の痛みを軽減します。

手袋・靴下の選び方

通常の手袋や靴下はゴムが締め付けて血行が悪くなります。必ずゴムなし・締め付けゼロ・NOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定オーガニックコットン100%のものをお選びください。時計やブレスレット等も手首の締め付けになるので外しましょう。

注意:時計やブレスレット等も手首を締め付ける事になるので、なるべく着用しない様にしましょう。

家の中は障害物を少なくする

病院とは違って、家の中にはこたつやテーブル等色々物が置いてあります。治療中は家の中はスッキリとさせ、足先に障害物が当たらない様にしましょう。

足にしびれがあると、歩く感覚が鈍くなりますので、障害物を避ける事が困難な場合もあります。

具体的な対策

  • 床の整理:床に物を置かない
  • コード類の固定:電気コードなどは壁際に固定
  • マット類の撤去:玄関マットやじゅうたんでも転倒される場合があります
  • 家具の配置:動線を広く確保する
  • 照明の確保:夜間も足元が見えるようにする

外出時は転倒防止対策をする

通常なら転倒しないであろう段差でもつまずく事があります。かかとから着地・太ももを上げる・手すりを使う・ゆっくり歩く事が大切です。レストランは椅子席を選び、雨の日・人混みは特に注意してください。

家事等無理をしない

抗がん剤治療前と同じように家事をするとだるさや嘔吐等で辛くなります。ご家族に分担して頂きましょう。炊事・掃除はゴム手袋を。肌に合わない時は柔らか手袋の上から重ねると快適です。野菜はピーラーやカット野菜を活用し、お箸が辛い時はスプーン・フォークをどうぞ。

家の中での注意 - 熱さに気をつける

しびれ等の症状がある時は、熱い物が分からない時があります。お鍋・お風呂・ストーブ等、通常であればチョッと触っただけでも熱さを感じる事が、しびれ等の症状があると感覚が鈍くなり思わぬ事故を招く恐れがあります。

鍋はミトンを使い、お風呂は温度計で確認(適温38から40度)、ストーブには近づきすぎない、熱い飲み物は温度確認、湯たんぽ・カイロはタオルで包んで使用してください。

身体を冷やさず、温める事が大切

しびれ等は、冷やす事によって悪化します

しびれ等は、冷やす事によって、ピリピリやジンジンと刺激が出ます。

夏場の注意

クーラーが大敵です。

夏場の対策

  • 冷房対策:クーラーが効いた部屋では靴下・長ズボン・薄手のシャツを着用
  • 帰宅後:汗で湿った服は着替え、冷気で汗を冷やさない
  • クーラーの温度:消して我慢すると熱中症の危険。28度前後を目安に設定

冬場の注意

外出時の対策

  • 防寒フル装備:帽子・マフラー・手袋・厚手靴下・防寒着・防寒靴
  • 温度差対策:脱ぎ着しやすい重ね着で体温をコントロール

温度差への対応

外気と室内の温度差に合わせて重ね着で調整してください。脱ぎ着しやすい服装を心がけ、外出前は十分に体を温めてから出かけましょう。

フローズングローブ等の冷却について

冷却療法の効果

マイナス25℃からマイナス30℃に冷やした冷却用グローブとソックスを使い、抗がん剤投与中に手足を冷却することで血管を収縮させ、末端への薬剤到達を減らして神経・皮膚ダメージを予防する効果があります。

必ず医師に相談してください

抗がん剤のお薬や治療方法によっては、温めるよりも冷却させる方が良いと言う場合もございますので、必ず医師に相談して下さい。

  • 温める(基本的な対策):症状が出た後の日常的なケア
  • 冷やす(予防的な対策):抗がん剤投与中の予防(医師の指導のもと)

注意:自己判断で冷却療法を行わないでください。冷却のタイミング、温度、時間など、医師の指導が必要です。

末端神経障害・手足症候群を和らげる手袋・靴下の選び方

なぜNOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定オーガニックコットン100%が最適なのか

  • 化学物質ゼロ:農薬・漂白剤・化学染料不使用で、敏感になった神経・皮膚を刺激しない
  • 締め付けゼロ:ゴムなしで血行を妨げず、神経・皮膚への圧迫を最小限に
  • 優れた保温性:化学処理なしで綿本来の構造を保ち、手足を温めて血行を促進

NOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定オーガニックコットン製品の特徴

一般のオーガニックコットンは生地のみの認証ですが、NOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定製品は縫い糸・染料まで製品全体が化学物質ゼロ。症状ケアには全ての化学物質を避ける必要があるためこの違いが重要です。

末端神経障害・手足症候群の痛みやしびれを和らげる手袋・靴下

神経を優しく守り、痛みやしびれを和らげる手袋

NOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定オーガニックコットン100%。ゴムなしで締め付けゼロ、末端神経障害・手足症候群の両方のケアにお使いいただけます。

足元から血行促進し、しびれや痛みを和らげる靴下

NOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定オーガニックコットン100%。ゴムなしで締め付けゼロ、末端神経障害・手足症候群の足の裏ケアにお使いいただけます。

リピート購入のおすすめ

ケアは継続が重要です。軽度は1から2枚、中等度以上・治療中は2から3枚以上のご用意をおすすめします。まとめ買いセット(2枚・3枚・5枚)がお得です。

まとめ買いセット(2枚・3枚・5枚)をご利用いただくと、お得にお求めいただけます。

よくあるご質問

Q1. 抗がん剤治療で起こる末端神経障害(CIPN)と手足症候群は何が違いますか?症状を比較して教えてください。

末端神経障害(CIPN)は抗がん剤が末梢神経にダメージを与えることで起こります。手足の指先からしびれや電気が走るような痛み、感覚の鈍さが現れ、正座後のピリピリ感に近い症状です。オキサリプラチン、パクリタキセル、ビンクリスチンなどで起こりやすいです。一方、手足症候群は抗がん剤が手のひらや足の裏の皮膚に影響を与えることで起こります。赤み・腫れ・痛み・水ぶくれ・皮がむけるといった皮膚症状が主で、カペシタビン、フルオロウラシル、ソラフェニブなどで起こりやすいとされています。しびれが主なら末端神経障害、赤み・皮膚症状が主なら手足症候群と区別できます。症状に気づいたら我慢せず医師に相談してください。

Q2. 末端神経障害(CIPN)の手足のしびれや痛みはどのような感覚ですか?どのタイミングで医師に相談すべきですか?

長時間の正座後に感じるピリピリ・ジンジンとしたしびれに近い感覚です。指先から始まり、ひどくなると手全体・足全体に広がります。電気が走るような刺すような痛みや、触れても感覚が鈍い、熱さ・冷たさが感じにくいという症状も出ます。以前よりペンが握りにくい、ボタンがはめにくい、物が持ちにくいなど、ちょっとした変化でも我慢せずすぐに医師に相談してください。医師の診断によって症状をやわらげる薬や治療を行ってもらえます。

Q3. 手足症候群とはどのような症状ですか?どの抗がん剤で起こりやすいですか?

手足症候群は手のひらや足の裏に現れる皮膚症状です。初期は手足のほてり・赤みから始まり、進行すると腫れ・痛み・水ぶくれ・皮がむける・ひび割れといった症状が現れます。ひどくなると歩くことや日常の動作が困難になります。カペシタビン(ゼローダ)、フルオロウラシル(5-FU)、ソラフェニブ(ネクサバール)、スニチニブ(スーテント)などで起こりやすいとされています。症状が出始めたら早めに医師に報告してください。

Q4. 手足症候群が進行するとどうなりますか?グレード1から3の違いを教えてください。

手足症候群は重症度によってグレード1から3に分類されます。グレード1は手足のしびれ・かゆみ・ほてり・赤みがあるものの、日常生活への影響はほとんどありません。グレード2は水ぶくれ・腫れ・痛みが出て、歩く・ものを持つなどの日常動作に支障が出始めます。グレード3は激しい痛みで歩行や日常動作が困難になり、治療の休止や用量変更を要する場合があります。グレード1の段階で適切なケアを始めることが悪化防止に重要です。グレード2以上が疑われる場合は必ず医師に相談してください。

Q5. 末端神経障害の手足のしびれを和らげるために、家庭でできる日常ケアを教えてください。

最も重要なのは手足を冷やさないことです。夏でも手袋や靴下を着用して手足を温めると、しびれがやわらぎます。通常の手袋や靴下はゴムが締め付けて血行を悪くするため、ゴムなしで締め付けのないものを選んでください。時計やブレスレットも手首の締め付けになるので外しましょう。家の中は障害物を少なくして転倒を防ぎます。玄関マットやじゅうたんも転倒の原因になります。熱いものの感覚が鈍くなるため、鍋はミトンを使い、お風呂は温度計で確認し、ストーブには近づきすぎないよう注意してください。無理せず家族に分担してもらいましょう。

Q6. 手足症候群の症状を悪化させないために、日常生活で気をつけることを教えてください。

手足症候群では手のひら・足の裏への摩擦・圧力・熱の刺激を避けることが重要です。長時間の歩行や立ち仕事、ランニングなど足への強い圧力がかかる動作は避けてください。靴は柔らかくクッション性のあるものを選び、サイズに余裕を持たせましょう。手のひらへの刺激も避けるため、重いものを持つ・強くこするなどの動作に注意が必要です。保湿クリームでこまめに手足を保湿し、皮膚の乾燥を防ぐことも大切です。熱いお風呂や長風呂も皮膚への負担になるため避けましょう。症状が出ている部分を圧迫しない、締め付けのない靴下を着用してください。

Q7. 末端神経障害・手足症候群どちらにも、なぜ手袋や靴下の着用が大切なのですか?

末端神経障害では手足を温めることでしびれがやわらぎます。冷えるとピリピリ・ジンジンとした刺激が強くなるため、手袋と靴下で保温することが直接的なケアになります。手足症候群では傷ついた皮膚を外部の摩擦・圧力・刺激から守るために着用します。靴下は足の裏の皮膚を靴の摩擦から守り、手袋は手のひらの皮膚を日常動作での刺激から保護します。どちらの症状も締め付けが悪化要因のため、ゴムなしのゆったりした手袋・靴下を選ぶことが共通のポイントです。

Q8. 末端神経障害や手足症候群のケアに、なぜゴムなし・NOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定オーガニックコットンの手袋・靴下がすすめられるのですか?

ゴムなしの理由は締め付けが血行を悪化させ、末端神経障害のしびれを悪化させるからです。手足症候群でも圧迫が皮膚への刺激になります。NOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定オーガニックコットンがすすめられる理由は3つあります。1つ目は化学物質ゼロで神経・皮膚を刺激しないことです。一般的な綿製品には農薬・漂白剤・化学染料が残留している可能性があり、敏感になった神経や皮膚への刺激になります。2つ目は生地だけでなく縫い糸・染料も製品全体が化学物質ゼロです。3つ目は化学処理なしで綿本来の保温性と柔らかさを保ち、手足をやさしく温められることです。

Q9. 抗がん剤治療中、夏場のしびれや手足症候群ケアで特に注意することを教えてください。

末端神経障害のしびれは冷えで悪化します。夏場はクーラーが大敵で、クーラーの効いた部屋では必ず靴下を履き、半袖でなく薄手のシャツを着て長ズボンをはいてください。外出から帰ったときは汗で湿った服を着替え、クーラーで汗を冷やさないようにしましょう。クーラーを止めて我慢すると熱中症の危険があります。温度を高め(28度前後)に設定して使用してください。手足症候群では夏の暑さによる手足の熱がこもりも皮膚症状を悪化させます。外出時は直射日光を避け、熱いアスファルトの照り返しにも注意しましょう。どちらの症状も、夏でも手袋と靴下の着用を続けてください。

Q10. 末端神経障害・手足症候群どちらも、「冷やす」「温める」どちらが正解ですか?フローズングローブとの関係も含めて教えてください。

日常ケアの基本は「温める」です。末端神経障害は冷えるとしびれが悪化するため、手足を温めることが大切です。手足症候群も皮膚への冷刺激は症状を悪化させることがあります。一方、フローズングローブ(冷却療法)はマイナス25度からマイナス30度に冷やしたグローブとソックスを抗がん剤投与中に使用するもので、血管を収縮させることで末端への抗がん剤の到達を減らし、神経・皮膚ダメージを予防する効果があると発表されています。これは投与中の予防目的であり日常ケアとは異なります。抗がん剤の種類によっては温める・冷やすの判断が異なるため、自己判断せず必ず担当医に相談してください。

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