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抗がん剤治療前に知っておきたい帯状疱疹ワクチン:体験談から学ぶ医師への相談ポイント

⚠ このページは一般的な情報提供を目的としており、医学的アドバイスではありません。
必ず担当医師にご相談いただき、個々の状況に応じた適切な判断を受けてください。

情報確認日:2025-02-25 | 抗がん剤治療と帯状疱疹ワクチンに関する一般的な情報

抗がん剤治療前に知っておきたい帯状疱疹ワクチン:体験談から学ぶ医師への相談ポイント

「抗がん剤治療が始まってから帯状疱疹になってしまった...」
「事前に知っていれば、医師に相談できたのに...」

抗がん剤治療と帯状疱疹について、実際に経験された方の貴重な体験談をもとに、事前に知っておきたい情報をまとめました。これから治療を始める方、現在治療中の方へ、医師への相談の参考になれば幸いです。

実際の体験談:お客様からいただいたお声

乳がん治療を経験されたお客様より

乳癌の抗がん剤治療(EC、ドセタキセル)が終了して4ヶ月後、顔面に帯状疱疹ができ、さらに髄膜炎を併発して2週間入院することになりました。

抗がん剤で白血球が下がっていたため、帯状疱疹にかかりやすく、重症化してしまったのです。

後になって皮膚科と脳神経科の医師から「抗がん剤治療前に不活化ワクチン(シングリックス)を接種していれば発症リスクを低減できて、罹っても重症化しづらかった」と聞きました。しかし、乳腺外科の医師からは事前にその情報を教えてもらえませんでした。

翌年、同じく乳がんになった妹は、私の経験を活かして抗がん剤治療前に帯状疱疹の不活化ワクチンを接種しました。接種した晩は発熱しましたが、すぐに解熱し、大きな問題はありませんでした。

私は今でも鼻周囲にビリビリとした痒みが残っています。帯状疱疹にかかった方は、1年後に不活化ワクチンを接種した方が良いとも言われました。

これから抗がん剤治療を受ける方は、ぜひ医師に帯状疱疹ワクチンについて相談してください。帯状疱疹になると抗がん剤治療も延期になる可能性があります。

丸子サンえもん@乳がんトリネガ 様より)

帯状疱疹と抗がん剤治療について

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(水ぼうそうのウイルス)の再活性化により起こる病気です。一度水ぼうそうにかかった方は、ウイルスが神経節に潜伏しており、免疫力が低下した時に再び活動を始めることがあります。主な症状は体の片側に沿った帯状の水疱、強い痛みやかゆみで、重症化すると神経痛が長期間続くことがあります。

なぜ抗がん剤治療中にリスクが高まるのか

抗がん剤治療では白血球数が減少し感染への抵抗力が低下します。免疫システムが抑制されることでウイルスの再活性化が起こりやすくなり、通常より症状が重くなる可能性があります。また帯状疱疹により抗がん剤治療が延期される場合もあります。抗がん剤の種類によって免疫機能への影響の程度は異なります。

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹ワクチンは、インフルエンザワクチンと同様に、完全に発症を防ぐものではありません。発症リスクの低減と、罹患した場合の重症化を防ぐ効果が期待できます。

ワクチンの種類

不活化ワクチン(シングリックス等) 生ワクチン
治療中の接種 接種可能 免疫抑制状態では接種不可
接種回数 2回(2〜6ヶ月間隔) 1回
特徴 生きたウイルスを含まない 弱毒化した生きたウイルスを使用

医師への相談ポイント

相談すべき診療科と質問内容

相談すべき診療科:主治医(腫瘍内科・乳腺外科など)・皮膚科・内科。複数の科で情報共有してもらうことが重要です。


医師に聞いておきたいこと:

「帯状疱疹ワクチンの接種は可能ですか?」「いつ接種するのが最適ですか?」「不活化ワクチン(シングリックス)は使用できますか?」「治療スケジュールへの影響はありますか?」「費用や助成制度はありますか?」「使用する抗がん剤の種類による影響はありますか?」

よくあるご質問

Q1. 抗がん剤治療前に帯状疱疹ワクチンを接種した方が良いと聞きましたが、なぜですか?

抗がん剤治療では白血球が減少し免疫機能が低下するため、帯状疱疹にかかりやすく重症化しやすくなります。実際に抗がん剤治療終了後に帯状疱疹から髄膜炎を併発して入院されたお客様もいらっしゃいます。治療開始前に免疫機能が正常な状態で接種することで、発症リスクの低減と重症化防止の効果が期待できます。必ず担当医師にご相談ください。

Q2. 抗がん剤治療が始まってからでもワクチン接種はできますか?

不活化ワクチン(シングリックス等)であれば治療中でも接種可能です。ただし免疫機能が低下している状態では効果が減弱する可能性があります。また抗がん剤の種類によっても影響が異なる場合があります。可能な限り治療開始前の接種が推奨されますので、治療計画が決まったら速やかに担当医師に相談してください。

Q3. 帯状疱疹ワクチンには種類がありますか?抗がん剤治療中に使えるワクチンはどれですか?

ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンの2種類があります。抗がん剤治療中に使用できるのは不活化ワクチン(シングリックス等)のみです。生ワクチンは弱毒化した生きたウイルスを使用するため、免疫抑制状態では原則として接種できません。担当医師に不活化ワクチンが使用できるか確認してください。

Q4. 帯状疱疹ワクチン接種後の副作用が心配です。抗がん剤治療中の体への影響はありますか?

不活化ワクチンの主な副作用は接種部位の痛みや腫れ、発熱などです。実際の体験談でも接種した晩に発熱したケースがありましたが、すぐに解熱し大きな問題はありませんでした。重篤な副作用は稀ですが、気になる症状があれば速やかに医師に相談してください。

Q5. 帯状疱疹ワクチンはどのタイミングで接種すれば良いですか?

抗がん剤治療開始前のできるだけ早いタイミングが理想的です。不活化ワクチンは2回接種が必要で2〜6ヶ月の間隔を空けます。治療開始が決まったら、すぐに主治医に相談し接種スケジュールを組むことをお勧めします。帯状疱疹になると抗がん剤治療が延期になる場合もあります。

Q6. 帯状疱疹になったことがある場合でも、ワクチン接種は意味がありますか?

はい。帯状疱疹の既往歴がある方でも、ワクチン接種により再発リスクを低減できます。実際の体験談でも、帯状疱疹にかかった方は1年後に不活化ワクチンを接種することが推奨されています。後遺症として神経痛が残る場合もありますので、既往歴がある方は特に医師に相談してください。

Q7. 帯状疱疹ワクチンの費用はどのくらいかかりますか?助成制度はありますか?

50歳以上の方は多くの自治体で助成制度があります。不活化ワクチン(シングリックス)は2回接種で、自費の場合の費用は医療機関によって異なります。お住まいの自治体の助成制度を事前に確認し、担当医師にもご相談ください。

Q8. 帯状疱疹ワクチンについてどの科の医師に相談すればいいですか?

まず抗がん剤治療を担当する主治医に相談してください。その後、皮膚科や内科でワクチンの詳細な説明を受け実際の接種を行います。複数の科で情報共有してもらうことが重要です。乳腺外科などの主治医から情報が得られない場合でも、積極的に皮膚科や内科に相談することをお勧めします。

⚠ このページの情報は一般的な情報提供を目的としており、医学的アドバイスではありません。個人の体験談であり、全ての方に当てはまるわけではありません。治療方針や薬剤の選択は必ず医師の判断に従ってください。ワクチンの効果には個人差があり、完全な予防効果を保証するものではありません。
必ず担当医師にご相談いただき、個々の状況に応じた適切な判断を受けてください。

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