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ビーニーとワッチキャップの違いとは?歴史・由来・名前の意味をニット帽専門店が徹底解説

情報確認日:2026-03-01 | ビーニーとワッチキャップの歴史・由来・違いについて医療用帽子専門店tendreが解説

ビーニーとワッチキャップの違いとは?歴史・由来・名前の意味をニット帽専門店が徹底解説

ニットキャップ・ニット帽子・ニット帽・ワッチキャップ・ビーニー…糸を編み込んだり織り込んだニット生地で作った帽子は色々な呼び名で販売されていますが、どう違うのか疑問に思いますよね。

tendreでも以前からニット帽を買った時に店員さんに聞いたり、帽子メーカーに聞いたことがあります。しかし答えはいつも決まって——

「ニット帽!!!」

メーカーもあまり詳しくは知らないみたいです(-_-;)

なぜニット帽の名称が違うのか?

メーカーによる呼び分けの基準

メーカーによって

折り返しがあるタイプ → ワッチキャップ(watch cap)

折り返しがないタイプ → ビーニー(Beanie / seamed cap)

ニット生地で作った帽子だからニット帽子・ニットキャップ・ニット帽と呼ばれることもあり、メーカーによって名前が違うだけで基本はすべてニット生地で作った帽子のことです。

それではあまりにも面白くないので、ビーニーとワッチキャップの歴史と由来を調べてみると、面白いことが分かりました!

ビーニー(Beanie / seamed cap)とは

ビーニーのイメージ写真

ビーニーの名前の由来——豆(Bean)から来た

ビーニー(Beanie)はseamed cap(シームドキャップ)とも呼ばれていました。

seamedとは「つなぎ合わせる・しわのよった」という意味で、seamed capは「しわのある帽子・つなぎ合わせた帽子」という意味です。

4枚または6枚のフェルト生地を張り合わせたつばのない野球帽のような形を、最初ビーニー(Beanie / seamed cap)と呼んでいました。

縫い合わせた一番上にある天ボタンが豆に似ていることから「Beanie(ビーニー)」と呼ばれるようになったのです。

つばのないベースボールキャップが、ビーニーの最初の姿

ビーニーは最初はニット帽ではなかった!!!

ビーニーはなぜ誕生したのか?

溶接士や機械工の方々が作業帽(Work cap)として、ヘルメットの代わりにフェルト生地で作られたつばのない野球帽をかぶったのが始まりです。

その後フェルト生地からニット生地へと変化していき、現在のビーニーの姿になりました。

✓ フェルト生地 → ニット生地へ変化
✓ 天ボタン → ニットで編んだボンボンへ変化

ビーニーとは「天ボタン」のこと

ビーニーとは本来「天ボタン」のことを指す言葉です。

現在では裾が折り曲げていないニット帽全般をビーニーと呼ぶことが多くなりましたが、ボンボンが付いたニット帽もビーニーの一種です。

正ちゃん帽もビーニーの流れ

大正時代の漫画「正チャンの冒険」で、主人公の正ちゃんがかぶっていたボンボン付きのニット帽を正ちゃん帽と呼んでいます。

このボンボンはビーニー(天ボタン)が変化したもので、ボンボンはその名残です。

>>「正ちゃんの冒険」公式ツイッター
ボンボン帽子イメージ写真

正ちゃん帽がおしゃれになったイメージです

ビーニーに折り返しがない理由

元々つばのないベースボールキャップのような形が起源だったため、折り返しがないデザインになりました。

また作業帽(Work cap)として使う際、折り返しがあると熱がこもりやすいなどのデメリットがあったため、折り返しのないデザインが定着したと考えられています。

ビーニーのまとめ

✓ ビーニーとは本来「天ボタン」のことを指す言葉
✓ 作業員の作業帽(Work cap)として、フェルト生地を貼り合わせたseamed capが起源
✓ 天ボタンが豆(Bean)に似ていることからBeanieと呼ばれるように
✓ フェルト生地 → ニット生地へ変化
✓ 天ボタン → ボンボンへ変化
✓ 現在は折り返しなしのニット帽全般・ボンボン付きニット帽・正ちゃん帽もビーニー

ワッチキャップ(ウォッチキャップ)(watch cap)とは

ワッチキャップのイメージ写真

ワッチキャップの名前の由来

ワッチ(watch)とは「じっと見ている・見守る・観察する」などの意味を持つ言葉です。

寒い海の上で海軍の船員が見張りをしながらかぶる防寒帽として使われたことから、ワッチキャップと呼ばれるようになったと考えられています。

ワッチキャップの歴史——海軍の作業帽が起源

ワッチキャップは寒い天候の中で海軍の船員が着用した、編み上げたネイビーブルーのウールのニットキャップが起源です。

なぜネイビーカラーなのか?

毛糸は染色しなければ白色ですが、白にはデメリットがあります。

✗ 汚れが目立つ
✗ 耐久性が弱い

これらのデメリットをカバーするため、汚れや耐久性に強いネイビーが選ばれたのではないかと考えられています。

ワッチキャップに折り返しがある理由

極寒の海上での実用性から折り返しが生まれました。

強風でも飛んでいかない——折り返しがあることでしっかりと頭にフィットする
ヘルメットの役目——物が当たった際のカバーになる
耳の防寒——折り返しを降ろして耳を寒さから守ることができる

このような防寒・実用上の必要性から折り返しが定着したとされています。
ワッチキャップのイメージ

ワッチキャップのまとめ

✓ ワッチキャップは海軍の船員がかぶった折り返しのあるネイビーカラーのニット帽
✓ 軍服として作られたニット帽が起源
✓ 折り返しは防風・防寒・保護のための実用的な機能から生まれた
✓ ワッチ(watch)=見張る・観察するの意味が名前の由来

番外編:カナダのトゥーク(Toque)

トゥークのイメージ

トゥーク(Toque)とは

カナダではニット生地で作った顎紐つきの帽子のことを「Toque・トゥーク(トゥク)」と言います。

tendreでもカナダのお土産でトゥークをもらいましたが、日本で売っているウールのニット帽とは糸も太く暖かさが全然違いました!

✓ つば付きのトゥークは「ブルック(ブリム・トゥーク)」と呼ばれる
✓ カナダではトゥークはアウターウェアの一種と考えられている
✓ アウター並みの暖かさがある

ニット生地で作った帽子を調べると、色々な用途や歴史が分かって面白いですね。

ビーニーとワッチキャップのまとめ

2つの帽子の比較

項目 ビーニー ワッチキャップ
名前の由来 豆(Bean)から 見張る・観察する(Watch)から
起源 溶接士・機械工の作業帽 海軍の船員の防寒帽
最初の素材 フェルト生地 ウール(ニット)
最初の色 記録なし ネイビーブルー
折り返し なし あり
特徴的なデザイン 天ボタン・ボンボン 折り返し(カフス)

ビーニーもワッチキャップも全く違う歴史から誕生したニット生地の帽子ですが、どちらも作業帽(Work cap)として作られたのが始まりというのは共通しています。それがファッション帽子として進化していきました。

さらに時代が変われば、どう進化するのかワクワクしますね。tendreも新しいワッチキャップやビーニーの世界を作りたいと思っています。

※調べた内容が間違っていたり、もっと詳しいことをご存知の方は教えていただけると助かります。
>>こちらまでビーニーやワッチキャップの情報をお待ちしております

よくあるご質問

Q1. ビーニーとワッチキャップの違いは何ですか?

ビーニーとワッチキャップはどちらもニット生地で作った帽子ですが、歴史と起源が全く異なります。ビーニーは溶接士や機械工の作業帽が起源で、折り返しがないのが特徴です。ワッチキャップは海軍の船員が寒い海上でかぶった防寒帽が起源で、折り返しがあるのが特徴です。メーカーによって「折り返しなし=ビーニー」「折り返しあり=ワッチキャップ」と区別されることが多いです。

Q2. ビーニーという名前の由来はどこから来ていますか?

ビーニーという名前は豆(Bean)から来ています。元々ビーニーはseamed cap(縫い合わせた帽子)と呼ばれ、4枚または6枚のフェルト生地を張り合わせたつばのない帽子でした。縫い合わせた一番上にある天ボタンが豆に似ていることから、Beanie(ビーニー)と呼ばれるようになりました。つまりビーニーとは本来「天ボタン」のことを指す言葉です。

Q3. ビーニーはもともとどのような目的で作られた帽子ですか?

ビーニーはもともと溶接士や機械工の方々が作業帽(Work cap)として使用したのが始まりです。ヘルメットの代わりにフェルト生地で作られたつばのない野球帽のような帽子をかぶったことが起源です。その後フェルト生地からニット生地へと変化し、天ボタンはニットで編んだボンボンへと変化して現在のビーニーの姿になりました。

Q4. ワッチキャップという名前の由来はどこから来ていますか?

ワッチ(watch)とは「じっと見ている・見守る・観察する」などの意味を持つ言葉です。寒い海の上で海軍の船員が見張りをしながらかぶる防寒帽として使われたことから、ワッチキャップと呼ばれるようになったと考えられています。寒くても動かずじっと見張りを続けられる帽子、というのがその名前の背景にあります。

Q5. ワッチキャップはもともとどのような目的で作られた帽子ですか?

ワッチキャップは寒い天候の中で海軍の船員が着用した、編み上げたネイビーブルーのウールのニットキャップが起源です。船乗りの作業帽(Work cap)として誕生しました。ネイビーカラーが使われた理由は、白い毛糸では汚れが目立ちやすく耐久性も弱いため、汚れや耐久性に強いネイビーが選ばれたのではないかと考えられています。

Q6. ワッチキャップに折り返しがある理由は何ですか?

ワッチキャップの折り返しは、極寒の海上での実用性から生まれたと考えられています。折り返しがあることで強風でも飛ばされにくくなり、物が当たった際のヘルメットのような保護の役割も果たします。また折り返しを降ろすことで耳を寒さから守ることもできます。このような防寒・実用上の必要性から折り返しが定着したとされています。

Q7. ビーニーに折り返しがない理由は何ですか?

ビーニーに折り返しがないのは、元々つばのないベースボールキャップのような形が起源だったためです。また作業帽(Work cap)として使用する際、折り返しがあると熱がこもりやすいなどのデメリットがあったため、折り返しのないデザインが定着したと考えられています。

Q8. 正ちゃん帽とビーニーはどのような関係がありますか?

正ちゃん帽はビーニーの流れをくむ帽子です。大正時代の漫画「正チャンの冒険」の主人公・正ちゃんがかぶっていたボンボン付きのニット帽が正ちゃん帽の由来です。このボンボンはビーニーの天ボタンが変化したもので、ボンボンはその名残です。現在でもニット帽にボンボンが付いたものを正ちゃん帽と呼びますが、これはビーニーの一種です。

Q9. カナダのトゥーク(Toque)とはどのような帽子ですか?

トゥーク(Toque)はカナダでニット生地で作った顎紐付きの帽子を指す呼び名です。日本で売られているウールのニット帽と比べて糸が太く、アウターウェア並みの暖かさがあります。つば付きのトゥークはブルック(ブリム・トゥーク)と呼ばれます。カナダではトゥークはアウターウェアの一種として考えられており、過酷な寒さに対応した実用的な帽子として親しまれています。

Q10. 医療用帽子としてニット帽を選ぶ際に大切なポイントは何ですか?

医療用帽子としてニット帽を選ぶ際は、素材・縫製・保湿性・静電気の発生しにくさの4点が重要です。抗がん剤治療中や敏感な頭皮の方は化学繊維(ポリエステル・アクリル)のニット帽は肌への刺激になりやすいため避けることをおすすめします。NOC(日本オーガニックコットン流通機構)認定オーガニックコットン100%素材は化学物質を使わず、適切な保湿性と静電気の発生しにくさを兼ね備えており、敏感な頭皮に優しい素材です。

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