医療用帽子のこだわりについて
医療用帽子・黒ボーダー帽子制作秘話
医療用帽子・黒ボーダー帽子制作秘話
今では医療用帽子を販売しているお店では必ずと言っていい程ボーダー柄の帽子を販売しています
タンドレが最初にボーダー帽子を販売した時は、インターネットで調べた結果タンドレを含めて3店舗しかありませんでした
3店舗はボーダー帽子を製造しているメーカー様と、同じ仕入先様と、タンドレの3店舗だけ
楽天市場等のモールでの販売はありませんでした
●何故tendreのボーダー帽子は2500円(税抜き・2014年4月1日現在)なのか?
発売当初から価格は税抜き2500円は変わっておりません
(2014年4月1日現在)
抗がん剤治療が高額の為、チョッとでも買いやすく使いやすいお値段にする為、製造しているメーカーと話し合い価格は絶対にSALEせず、良質なものを買いやすいお値段でご提供しようと話しあって決めました
本当であれば2500円と言うのは、この製品はオーガニックコットンの糸で縫い、タグもオーガニックコットンを使用、タグのインクも水性インク、大阪門真にある帽子専門工場で帽子職人が1枚1枚手作りで製造している事を考えると3500円位で販売しないと商売にならないレベルの商品
頑張っている皆様の事・高額医療費の事等を考え、最低限の利益だけでお求めやすい価格で頑張って利益を少なくし販売することを決めたのが皆様へ頑張って欲しいと言う価格で2500円です
●何故医療用帽子はNOC認定のオーガニックコットン製品なったのか?
これをきちんとご説明している店舗はありません
2006年、tendreの医療用帽子を製造して頂ているメーカー様が最初にNOC認定のオーガニックコットンのニット帽子を発売し始めました
それまでオーガニックコットンのニット帽子を全くと言って良い程、製造しているメーカーはありませんでした
あっても海外製品でフェアトレードで仕入れられたオーガニックコットンニット帽子が7千円位だったと思います
肌さわりは、手編みのニット帽子なので、そこまで肌さわりやかぶり心地が良いとは言えない物が多かったです
オーガニックコットンを使った医療用帽子を販売を始めたのかは、オーガニックコットンを使った帽子を製造したい為に、色々なオーガニックコットンの生地メーカーに訪ねて聞いていると、日本でも有名な化学物質過敏症専門医療施設内のシーツはNOC認定のオーガニックコットンのシーツを使っていることがわかり、化学物質過敏症専門医療施設内で使用し、最上級に柔らかいオーガニックコットンでした
そこでがん患者様の事を色々調べた結果、抗がん剤治療で敏感肌になった頭皮には、通常では考えられない位柔らかい肌さわりじゃないとダメというのがわかりました。
オーガニックコットンの中でも、最上級に肌さわりが良い生地は、NOC認定される帽子じゃないと、患者様が求めている帽子じゃないとわかり、それ以来NOC認定の医療用帽子として制作製造しております
●何故ボーダー柄になったのか?
オーガニックコットンを知っている方は分かると思いますが、オーガニックコットンの生地は白色に近い生成りの綿花そのものの無地がほとんどです
白いオーガニックコットンの生地で作った帽子は、無地のシンプルなデザインだと、いかにも病気でかぶっている感じがし、白色の生地が透けて頭皮や頭部の形などが丸わかりで、この帽子をかぶって頑張ろうって言う気分にならないと言う、モニターになって頂いた患者様の声が多く、もっと普段でもかぶりたいと思える帽子が欲しいと言う意見が多かったので、色々と白い生地でもおしゃれにかぶれるデザインをサンプルで作っていました
有る時、オーガニックコットンの生地メーカーが、ボーダー柄生地を作っている情報が入りました
しかし、オーガニックコットンの生地を使って人口的な染色をしたのでは、オーガニックコットンの肌さわりを損なう為、どうなんだろうと思っていたら、ボーダー柄の部分は草木染で染色し肌に刺激が無い素材でボーダー柄の生地を製造している事がわかったのです
話を聞いた時、ボーダー柄の帽子、僕もかぶりたいと思った
自分がかぶりたいと思わない物を販売しようとは思わなかったのです
僕はボーダー柄の長袖Tシャツで有名なセ〇トジェー〇スのバスクシャツが大好きで、春・秋はこれ以外持ってないのでは無いかと思われる位、色とりどり15枚程持って毎日毎日着ています
出来上がった製品がタンドレに届き、触った瞬間今まで触ったことの無い柔らかさでこれなら喜んで頂けると確信しました
●お客様より感想が届きました
販売してまもなく、購入して頂いた一人のお客様よりメールが届きました。
そのメールは「今まで病院で沈んでいた母が帽子をかぶった時に笑顔がこぼれて『外出してみようかな?』と母が本当に喜んでかぶっています。ありがとうございました・・・」
と言う文章だったのです。
スタッフ皆で何度も何度も読み返し、ボーダー柄の医療用帽子を製作する事が出来て良かったと心から思いました。
これ以降も購入して頂いたお客様より感謝のお手紙やメールを頂く事ようになり、スタッフ皆で読み返して感動しました。
●医療用帽子=オーガニックコットン=ボーダー柄帽子
今ではボーダー柄の帽子は珍しく無くなりました
2007年頃は3社のみで販売していました
今でも3社はボーダー柄の帽子を2500円(税抜き)で販売しています
しかし他社様が製造しているオーガニックコットンのボーダー柄帽子より価格だけは高いみたいです
タンドレは価格が高いのではなく、素材・製造過程・安心安全な保証等の想いが高いです
価格では勝負できません
同じオーガニックコットンの生地・同じオーガニックコットンの縫い糸・同じオーガニックコットンのタグ・同じ製造方法・同じ帽子職人手作りでNOCからNOC認定の医療用帽子として認定されたボーダー柄の医療用帽子で勝負すれば、絶対に価格も勝ちます
年中SALE価格での販売や、問題になっている2重価格での販売等、お客様を価格だけで惑わす行為もしません
お客様に愛される物をご提案するために努力を惜しみません
今でも発売当時からご愛用頂き、お元気になられたお母様に、毎年母の日にプレゼントとして息子様より帽子のご注文がございます
帽子を通じて色々な方々と出会い感謝しています
●NOC認定の黒ボーダーの医療用帽子が存在しなかったら・・・
ふと黒ボーダー帽子が医療用帽子として制作していなければと思った時
たぶん今みたいに、色々なデザインで肌さわりが良くて満足して頂ける医療用帽子が作られて無いし、素敵なデザインの医療用帽子が出ていても、かぶり心地が締め付け感があったり、未だに帽子をかぶって頭皮にブツブツが出来て悩んでおられる方々が多かったのではと思うと、この黒ボーダー帽子が世の中で出て良かったと改めて思いました